![]() |
ここではBoostライブラリやHamigakiライブラリのビルドに使われるBoost.Buildシステム バージョン2(以下、BBv2)について解説する。
BBv2のトークンは全て空白(スペース、水平タブ、垂直タブ、復帰、改行、改ページ)で区切られる。C/C++のような区切り文字は存在しない。よって、
hello BBv2! ; [this_is_a_token] ;
は、「hello」、「BBv2!」、「;」、「[this_is_a_token]」、「;」の5つのトークンとして解釈される。
トークンに空白を含める場合は、ダブルクォーテーションで囲むか、「\」でエスケープ処理を施す。BBv2のエスケープ処理にはC/C++の「\n」のような特殊なパターンはなく、単に次の文字をただの文字として扱う。よって、
"hello BBv2!" ; \"this\ is\ "a token\"" ;
は、「hello BBv2!」、「;」、「"this is a token"」、「;」の4つのトークンとして解釈される。