testsディレクトリに含まれるファイルの概要は次の通りである.詳細は各ソースファイルを読んで確認すること.
drivenavi.vxml | 車載情報サービス(レストラン検索のみ実装) |
kani.vxml | 小話(声の種類や表情の切替えを用いた例) |
ssmdemo.vxml | 音声合成の例(音量,ピッチ,速度などの変更コマンド) |
gtalk.vxml | 音声合成の例(コンテクストの指定など) |
number.vxml | 音声合成の例(数字の読み上げ) |
menu.vxml | メニュー対話の例 |
weather.vxml | フォーム対話の例 |
clear.vxml | <clear>を用いた対話の制御 |
filled.vxml | <form>および<field>における<filled>の例 |
promptcount.vxml | <prompt>のcount属性の使用例 |
var.vxml | ドキュメントおよびフォームの各レベルでの変数の使用例 |
break.vxml | <break>における時間の指定および<log>の例 |
help.vxml | <help>の例 |
if.vxml | <if>による条件分岐の例 |
reprompt.vxml | <reprompt>の例 |
emotion.vxml | 顔の表情制御の例 |
native.vxml | <native>を用いたエージェント制御の例 |
par.vxml | PARモジュールを用いた発話中の顔制御の例 |
recogsym.vxml | 音声認識読み記号の例 |
appli/drivenavi_start.vxml | 車載情報サービス(application版) |
errorsディレクトリに含まれるファイルは,Galatea DMが,誤りを含むVoiceXMLファイルに対して適切なエラーを行なえることを検証するファイルである.
実行時エラーを除いて,galatea -p
コマンドによって検証が可能である.
error01.vxml | フォーム要素を含まないファイル |
error02.vxml | 一つのフォームに重複する名前のfieldを含むファイル |
error03.vxml | VoiceXML ではない XML ファイル |
error04.vxml | 要素の並びが VoiceXML DTD に準拠していないファイル |
runtime01.vxml | 実行時エラー:goto の遷移先の指定が不適切 |
runtime02.vxml | 実行時エラー:value の値(ECMAScript式)が不適切 |
以下では,testsディレクトリに含まれる主なファイルを用いた対話例を示す.
車載情報サービスを想定した音声対話アプリケーションである.ただし,現在実装されているのは,周辺情報サービスのレストラン検索のみである.
実行方法は次の通りである.
./galatea tests/drivenavi.vxml
対話例を以下に示す.
S: | こちらは、ガラティア情報サービスです。 |
メインメニューです。周辺情報,駐車場,メールから選んでください. | |
U: | 周辺情報(しゅうへんじょうほう) |
S: | 周辺情報サービスです。 |
ジャンルを,レストラン,アミューズメントから選んでください. | |
U: | レストラン |
S: | レストランを,所要時間で検索します. |
5分,10分,15分から選んでください。 | |
U: | 15分(じゅうごふん) |
S: | 現在地から15分以内のレストランを検索します. |
レストランのジャンルを,洋食,和食,中華から選んで選んでください. | |
U: | 和食(わしょく) |
S: | 和食レストランを検索します. |
予算はお一人1500円以上,または,1500円以下で設定できます. | |
高い,安いから選んでください. | |
U: | 高い(たかい) |
S: | 予算1500円以上の和食レストランを検索します. |
条件に合うレストランは1件です. | |
XXXX のお店についての情報です(略) | |
他の情報を聞きますか? | |
U: | いいえ |
S: | 終了します.ご利用ありがとうございました. |
擬人化エージェントが感情を込めて話すアプリケーションの例である.このコンテンツではバージインは不許可になっている.システムの発話が終了してから,マイクに向かって話すこと.
./galatea tests/kani.vxml
対話例を以下に示す.