gpgui ヘルプドキュメント

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目次

gpguiについて

gpguiは、gnuplotを用いて素早く2次元データプロットグラフを 作成するために作られたGUIフロントエンドです。 特に学術目的でグラフを作成する用途を念頭に置いており、 レポート作成や学会発表等に利用するグラフの作成に適しています。

gnuplotはグラフプロットのための強力なソフトであり、 学術目的にも適した美しいグラフを作成することができます。 しかし数多くのコマンドを駆使する必要があり、 グラフを作成しようとするたびにコマンドを記述したスクリプトを用意し、 スクリプトを編集しながら作業することになります。

gpguiではこのスクリプトファイルの作成を手動ですることなく、 GUI上で操作するだけでツールがgnuplotにコマンドを渡し、グラフを 簡単に作成することができます。 また、外部コマンドと連携することでGUI上からpngファイルへの変換や epsファイルおよびpngファイル作成後のプレビューも行うことが できます。

gpguiの目的は学術目的に耐えうる、綺麗なグラフを素早く作ることですので gnuplotの全機能を網羅してはいません。その代わり、実際のグラフ作成に必要な機能を 選定し、さらにインターフェースもgnuplotのコマンドと1対1ではなくユーザが使い易いように インターフェースと関連付けています。 また、デフォルト値もなるべくそのままで最終出力に使えるように調整してあります。

さらにグラフを作成する際に使用したコマンドをスクリプトファイルに出力できます。 出力したスクリプトファイルはカスタマイズを加えてgnuplotに読み込ませることができます。 また、出力だけでなくスクリプトの読み込みにも対応しており、 gnuplotコマンドのスクリプトを読み込ませることができます。 これはgpguiで出力したものであってもなくても構いません。 この機能は作業中の状態をファイルに保存する用途にも使えます。 スクリプト中にはgpguiが独自の設定をコメントとして加えますので gnuplotのコマンドにない機能でも作業の状態を再現可能です。

必要環境

準備

起動方法

ダウンロードしたファイルを解凍したディレクトリで コマンドラインから

ruby gpgui.rb

とタイプしてください。

使い方

設定

メニューの「オプション」>「設定...」から開く オプション設定ウィンドウで設定できる項目です。

ここでの設定内容はホームディレクトリに".gpgui"というファイルを 生成して保存されます。

「全般」タブ

ここでは、データファイルプロットに必要な基本情報を設定します。

「系列」タブ

ここではプロットするデータ系列の登録、及び系列ごとの データ列指定や計算式・見た目の設定などを行います。

「X軸」「Y軸」「Y2軸」タブ

ここでは軸ごとに設定を行います。ラベル・スケール・ 数値表示形式・範囲・目盛・グリッドの設定を行えます。

各軸で設定できる項目はまったく同等です。

「凡例」タブ

ここでは凡例の設定を行います。凡例自体の表示切り替え・ 位置・表示形式の調整が行えます。

「その他」タブ

ここではいままでの設定項目でカバーしきれなかった 部分の設定を行うことができます。

処理実行ボタン

ウィンドウ下部にある各種処理に関連付けられたボタンを押すことで、 処理を実行することができます。

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