例題と事例

CLDAQ/examples/ 以下に含まれるアプリケーションコードの解説.なにげに適用事例はけっこうあっ て,これ以上増える前に,そして僕が忘れる前に書かなければ!

ビームテスト (1)

このプログラムはADCやスケーラーといったいくつかのCAMACモジュールへのアク セスを含みます.

半導体デバイスCharge Coupled Device(CCD)への高エネルギー電子線の照射を目 的として 東北大学大学院理学研究科附属原子核理学研究施設 (なげぇ)で行なわれたビームテストでのDAQアプリケーションです.

タイムスタンプによると,およそ8時間程度で全プログラムが完成しているようで すので,このプロジェクトの目的でもある「システム構築のための開発期間の短 縮」はおおいに達成されたように思われます.

ビームテスト (2)

このプログラムはRS232Cを経由したマルチメーターへのアクセスを含みます. KEITHLEYのマルチメーターにモデル7702モジュールをインストールし,32チャン ネルの電圧を読みこみます.

ニュートリノ振動観測実験

このプログラムはいくつかのCAMACモジュールへのアクセスを含みます.

実験名はSKYというようなのですが,何の略なのか知りません.何を目的とする実 験なのかもよくわかっていませんが,柏崎の原発がどうたらという話を小耳に挟 んだのでおそらくK2KやKAMLANDから派生したニュートリノ振動の観測を目的とし た実験ではないかと思います.

で,うちのM1の学生さんがCAMACを使ってなにやら測定するから,とロジックを渡 されDAQを作ってくれと言われたのでちゃちゃっと作りました.

以下は田村さんから送られてきたメールです.

岩井 君

 先日送ったSKY-DAQについてです。

1. DAQのロジック図(案)を描いてみました。
  http://www.hep.sc.niigata-u.ac.jp/~tamuran/k2k/sky/Logic.pdf

2.先日送った部分の一部を修正/加筆します。


1)使用するハードウェア−
   ・CAMAC: InterruptRegister1枚,Scaler2枚,ADC1枚
           OutputRegister1枚
2)Trigger
   ・ BunchStart,Event, BunchEnd ⇒それぞれ,InterruptRegisterへ入力
3)処理
   ・RunBegin:
   ・ BunchStart: ADC及びScalerを2枚共,Clear/Enable/Startさせる。
   ・  Event:    1)Scaler1をInhibit/Readout           
             2)OutputRegister1(pulse)を出力(Inhibitを解除)
             3)ADCの読み込み(8チャンネル)
             4)ADC,IRをreset&enableする。
                          5)OutputRegister1(pulse)を出力(TriggerVetoの解除)
       ⇒1イベントのデータは,Scaler(1ch)とADC(8ch)から成る。
   ・ BunchEnd:  Scaler2をInhibit/Readout
            データをディスクに書き込む。
            IRをreset&enableする。
   ・RunEnd:
          
 ○ Bunchは,約2秒ごとに起こる。
 ○ EventはBunchStartとBunchEndの間に,不規則に何度も起こる。(中性子検出事象)
 ○ Scalerの入力は,クロック。(最大100MHz)
    ・始めは,Inhibitは無視する。
    ・ScalerのStartをロジックを用いてハードウェア−的にするが,当面はソフトで
     行う。
 ○ モニターは,ROOTによる。(ADC1-8,Scaler1)

宜しく,


  田村 詔生

所要時間: 4時間

代替モジュールによるテスト環境の構築

このプログラムは特殊なハードウェアへのアクセスを一切含みません.

半導体デバイスからの電荷量読み出し (1)

このプログラムはBit3を経由したFlash ADC等のVMEモジュールとRS232Cを経由し たマルチメーターへのアクセスを含みます.

半導体デバイスからの電荷量読み出し (2)

このプログラムはBit3を経由したFlash ADC等のVMEモジュールとRS232Cを経由し たマルチメーターへのアクセスを含みます.

半導体デバイスからの電荷量読み出し (3)

このプログラムはBit3を経由したFlash ADC等のVMEモジュールとRS232Cを経由し たマルチメーターへのアクセスを含みます.

$Id: examples.html,v 1.11 2003/11/29 13:51:34 goiwai Exp $
Go IWAI <goiwai@users.sourceforge.jp>