赤紫蘇は、Windows(VC6、BCB6)、Linux(g++-2.96/g++-3.2.2)でビルドできます。
それぞれのプラットフォームにおけるダウンロード、ビルド手順をご参照ください。
・Windows(VC6)のためのダウンロードとビルド
- 赤紫蘇ダウンロードページにて、zip形式のファイルをダウンロードしてください。
- ダウンロードしたアーカイブを適当なアプリケーションで展開してください。akaxiso2.0.X (Xはリビジョン番号)というディレクトリが作成されます。
以下、展開により作成されたディレクトリを akaxiso2 と呼びます。
・赤紫蘇、忍坂(忍坂2含む)のビルド
- akaxiso2\Projects\VC6ディレクトリに、VC6用プロジェクトファイルがあります。その中の、akaxiso.dswを開いてください。
- 開くと、allプロジェクトが選択されている状態になっています。

このまま、'ビルド'してください。
- 赤紫蘇ライブラリと忍坂、忍坂2がビルドされます。赤紫蘇のライブラリファイルは、akaxiso2\lib\libakaxiso.lib、忍坂の実行ファイルは、akaxiso2\bin\osixakaです。
- CppUnit用テストプログラム、testakaxiso、Yggdrasillサンプルプログラム、ygg_testは、ビルドされません。
・赤紫蘇、忍坂(忍坂2含む)のビルド
(Xerces-C++/XML4Cを使用する場合)
- 赤紫蘇、忍坂でXerces-C++、XML4Cを使用するためには、まず、Xerces-C++ライブラリファイル、DLLファイルが必要です。以下のリンクより、Xerces-C++、もしくは、XML4Cをダウンロードし、必要に応じ、ビルドしてください。
- Xerces-C++を用い、ICUを使用した文字コード変換を行うためには、Xerces-C++の再構築が必要です。
ICUもあわせて、ダウンロードし、επιστημη さんによる以下のページの手順により、Xerces-C++を再構築してください。
- 赤紫蘇で、Xerces-C++/XML4Cを用いる場合には、USE_XERCESCをシンボルとして定義し、Xerces-C++/XML4Cのlibpath、ライブラリファイルの指定を行うことで、ビルドできます。
VC6プロジェクトファイルには、以上の設定を前もって行ったXerces-C++/XML4C用のビルド構成が準備されています。"ビルド(B)"メニューの"アクティブな構成の設定(O)..."を選択し、XercesC_Debug、XercesC_Releaseから、必要な構成を選び、ビルドします。その際、以下のファイルのコピーを行ってください。
- Xerces-C++/XML4Cのバイナリ版をダウンロードした場合には、<Xerces-C++>\include以下のxercescディレクトリをakaxiso2\includeディレクトリにコピーしてください。また、<Xerces-C++>\lib以下の*.libファイルを、akaxiso2\libディレクトリにコピーしてください。
- ソースアーカイブをダウンロードして、自分でビルドする場合、<Xerces-C++>\src以下のxercescディレクトリをakaxiso2\includeディレクトリにコピーしてください。
デバッグビルドの場合、<Xerces-C++>\Build\Win32\VC6\Debug以下の*.libファイルをakaxiso2\libディレクトリに、リリースビルドの時には、<Xerces-C++>\Build\Win32\VC6\Releaseディレクトリ中の*.libファイルを、akaxiso2\libディレクトリにコピーしてください。
- 実行時には、Xerces-C++、XML4CのDLLをパスがとおった場所にコピーしておいてください。
・サンプルのビルド
- akaxiso2\Projects\VC6内のsamples.dswを開いてください。開くとall_samplesプロジェクトが選択されている状態になっています。

このまま、ビルドしてください。
- サンプルプログラム all_test、basket、model_array、project、projectmap、parserサンプルがビルドされ、akaxiso2/binディレクトリに出力されます。
- osixaka_sampleファイルはビルドされません。
- Xerces-C++/XML4Cを用いたビルド構成は、準備されていません。
・Windows(BCB6)のためのダウンロードとビルド
- VC6と同様、赤紫蘇ダウンロードページにて、zip形式のファイルをダウンロードしてください。
- アーカイブを展開し、作成されたディレクトリ(akaxiso2とする)を開くと、akaxiso2\Projects\BCB6ディレクトリがあります。この中に、BCB用プロジェクトファイルがあります。あとは、通常の方法でビルドしてください。
- Xerces-C++とICUを併せて使用する場合には、BCB6でICU/Xerces-C++を使うをご参照ください。
- アップデートパック#4での動作は、確認できていません。アップデートパック#3でのご使用をお勧めします。
・Linuxのためのダウンロードとビルド
- sourceforge.jpの赤紫蘇ダウンロードページにて、ダウンロードしてください。
- zip形式と、tar.gz形式のアーカイブがありますが、tar形式の方をダウンロードしてください。
- akaxiso2を展開するディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行してください。ライブラリ、サンプルの両者がビルドされます。
$ tar -xzf akaxiso2.0.XX.tar.gz (XXはバージョン番号)
$ cd akaxiso2.0.XX (展開により作成されたディレクトリに移動。)
$ ./configure
$ make
- configureスクリプトで、ビルド時の構成を変更することができます。
- --enable-xercesc=<Xerces-C++のルートディレクトリ>
引数として、Xerces-C++のルートディレクトリ、もしくは、インストールプレフィックス(/usr、/usr/localなど)を指定します。
- --enable-babel、--disable-babel
同梱される文字コード変換エンジンであるbabelの使用、不使用を設定します。
- --enable-expat、--diable-expat
同梱されるXMLパーサ、expatの使用、不使用を設定します。
・Xerces-C++(ICU)を用いた、赤紫蘇、忍坂のビルド
- configureスクリプトの使用例として、赤紫蘇2内部のXMLパーサ、expatと文字コード変換エンジンbabelを使用せず、Xerces-C++とICUを用いた構成でビルドを行う例を示します。
- Xerces-C++は、ICUを使用する状態ですでに、コンパイルされ、/usr/local以下にインストールされていることとします。
- 以下の操作により、ライブラリ、サンプルの両者が、Xerces-C++(ICU)を用いた構成でビルドされます。
$ ./configure --enable-xercesc=/usr/local --disable-expat --disable-babel
$ make